2019.04.24
【コミュニケーション】企業の壁を越えた「仲間」づくり

今回は私が担当しているお客様の話を書きたいと思います。
とある県を代表するリーディングカンパニーである労働組合様をきっかけにご紹介いただいた方のお話しです。

その方は、一企業だけの存続発展だけを考えるのではなく、同じ産業として日本のものづくりを後世に残すべく奮闘されています。

その方が在籍する企業がある地域では、ものづくりの卓越した技術を持った企業が多く点在する地域ではあるのですが、一つひとつの企業は大きな企業ではなく、技術を伝承していくにも後継者がおらず、このままでは近い将来に無くなってしまう可能性がある企業が多くありました。

その方が在籍されている企業は地域のリーディングカンパニーですので、それほど切迫した状況にあった
わけではないのですが、日本が世界に誇れる技術が失われれずに残す手段は無いかと、頭を抱えられていました。

そんな中、一つの方法として、同じ県にあるものづくりの企業に声をかけ、一企業だけでこのグローバルな時代に生き残るのではなく、何かお互いに協力できることは無いのだろうかと呼びかけられたのです。

その呼びかけに、その企業を合わせて4つの会社が手を挙げました。

そうして始まったのが各企業の技術者である人間を集め、他企業の技術者との広い人脈を通じた変化への適量力、世の中を変革していく確固たる強い意志をもった技術者の育成でした。

同じ企業の中に居る人間で話をすると「過去に前例がない」「そんなことが出来るはずがない」と、経験から固執した考え方のもとブレーキを掛けてしまいます。

だからこそ、他の企業と一緒になって情報を交換し、世の中にないものづくりの工場を生み出そうとという発想から『技術者ネットワーク』という活動がスタートしました。

その為にまず重要なのは自己を知り、他者(社)を知ることです。

また単発の情報交換の場を設けるのではなく、最低でも1年間を通じて毎月集まり、今、私たちが抱える問題を自発的に提起し、その解決策を同じものづくりの仲間と共に考えることでした。

そうした取り組みをスタートするにあたり、私に相談があったのはキックオフとなる1回目の場づくりです。
同じ技術者ではありながら、他企業の人間と腹を割って話をしなくてはなりません。

まずは技術者という同じ仲間であるという企業の壁を越えた一体感を生まなくては、ただの表面的な情報交換の場になってしまいます。。。

そこで1回目のキックオフでは、私が提供しているチームビルディング研修を実施することになりました。

チーム(組織)とは何か?成果をあげるためにに必要な要素とは何か?を、頭だけで学ぶのではなく、アクティビティ(体を使った体験)を通じて、本人たちに気づきを持ってもらうカリキュラムです。

こうした場の運営には労力もお金もかかります。
そうなると運営側から見れば、どうしても「成果」を重視してしまいまがちです。

その経験を通じてどんな気付きがあったのか?どんな技術を身につけたのか?成果(アウトプット)は何なのか?
運営側は「成果」を求めるでしょう。

しかし、アメリカの心理学者であるダニエル・キムは成果をあげるためにはまず関係性の質を高めることが必要と説きます。

【関係性の質を高める】→【志向の質が高まる】→【行動の質が高まる】→【成果の質が高まる】そして『関係性の質がより高まる』

これをグットサイクルと呼び、成果をあげるためには関係性構築の必要性を伝えています。

この重要な場を任され、私も大きなプレッシャーではあったのですが、さすが各企業から選抜された優秀な方の集まりであったこともあり、その研修の場は参加者一人ひとりに大きな気づきを持てる学びの場になりました。

私が関与できたのはそのキックオフの場だけだったのですが、一年後に技術者ネットワークの発起人ので方から連絡がありました。
「今年も技術者ネットワークを継続していくから、キックオフの研修をお願いしたい」という連絡でした。

改めてこの1年間の話と、各企業の担当者から「継続して続けましょう!」と満場一致で今年も継続になった旨をお聞きました。
その方が言うには、各企業の担当者から「最初にあの研修があって本当に良かった」という何とも嬉しい声でした。

参加者からも1年を振返って、あの研修があったから1年間継続することが出来たという感想でした。
(担当者の方からは「1年間で一番印象に残ったのが最初の研修かい!」というちょっとしたやきもち的な感情はあったようですが。。)

最初のキックオフを担当させていただいた側としては、何よりも今年も継続して続ける活動のきっかけをつくれたのは、講師冥利に尽きる限りです。

微力ながら、今年も継続される技術者ネットワークのスタートを担当できることに心より喜びを感じています。

今回は書かせていただいた内容は、労働組合が取り組む事例ではありません。
しかし、労働組合も役員が入替り、新たなスタートを切るタイミングには知識やスキルを学ぶことももちろん大切ですが、
並行して関係性(チームワーク)を高めることも大切ではないでしょうか?

労働組合がこの変革の時代にどこを目指すのかが問われる今だからこそ、その中心メンバーが本音で議論できる関係性が重要なのでは
ないかと私は考えています。
もし、共感してくれる方がいたら、是非とも一度チームビルディングのカリキュラムを体験してみて下さい。

島田 浩二j.union株式会社 名古屋支店

ゴルフって難しいですね…
今年こそ100切り!!

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