2019.08.11
【思考プロセス】組合活動+ビジョン思考=?

ある労働組合が新支部を立ち上げるにあたり、基本方針策定のお手伝いをしています。
検討を進める前に、先方からいただいたオーダーは4つ。

(1)過去~現在の組合活動のあり方に囚われない。
(2)会社の動きも含めた外部環境、市場環境を踏まえたい。
(3)変えてはいけない価値観は皆で確認したい。
(4)策定メンバーの感性・発言を大切にしたい。

オーダーを受け、検討会議は下記を重視して進めています。

[1] 「組合活動の改善」より、「組合活動の可能性」の探求に時間を使う。
[2] 他者の課題から考えず、「自分発の妄想」から出発する。
[3] 組合の構成要素(活動、会議体、組織など)を「関係性」で考える。
[4] 策定メンバーを常にアクティブな状態に(話す、聞く、書く、描く、考える)。

上記(1)を意識し、なるべく未来を見る創造的な時間とするため、"ビジョン思考"(『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』 佐宗邦威著より)を参考にしました。個人の「これがやりたい!」を原動力に、「妄想」「知覚」「組替」「表現」の4ステップで進める思考プロセスです。
[2]にもあるように、「個々人の発想」>「組織課題」 が最も斬新な点です。

私自身が今まで携わったビジョンや方針策定は、「過去の活動を振り返り、現状分析を行い、課題を明確化・整理した上で......」と進めるケースがほとんどでした。
一方、「考えてから動く」思考法は、基本的には「論理的に考える」文法であり、VUCAと言われる激しい環境変化の渦中では限界があると考えました。
従来は検討材料としてきた論理の産物をいったん置き、「自分本位の思考」にスポットを当ててみる挑戦をしています。

策定メンバーからは「新鮮です」との感想をいただいているものの、検討はまだ始まったばかり。
今後、紆余曲折が予想されます。行き詰まってり、PDCAのカイゼン思考、ロジック重視の戦略思考を採用することになるかもしれません......。
個々人の発想や直感、時には願望から何が生まれるのか。カタチにしたら組合活動やその周辺にどんなインパクトを与えるのか。
楽しみと不安が入り交じったまま迎える夏休み。リフレッシュしながらも、組合活動が提供できる新しい価値について考えてみたいと思います。

荏本 太郎j.union株式会社 西日本事業部

わかりやすい表現と伝え方を通じて、
相手の「やる気」を「情熱」に変えるべく奮闘中。

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