2019.08.18
【組合員支援】長続きする「幸せ」

毎年8月初旬に地元の花火大会があり、今年も小2の息子と見に行った。
息子は枝豆とから揚げをバクバクと食べ、花火が打ちあがるたびに「玉屋ぁ」と叫び大興奮。
花火が終わり息子は一言、「今年の花火大会が一番楽しかった、幸せだ」と満足気。
息子から「幸せ」との言葉が聞け、行った甲斐があった。

ここで息子が使った「幸せ」とは、この一時の気分や感情で「うれしい」「楽しい」といった意味合いで使ったのだと思う。一方で、「幸せ」には一時的な感情以外にも「人生の満足」「幸福感」のように、もう少しロングスパンで総合的な判断のもと「幸せ」を表現することもできる。

あなたは今、仕事も生活も合わせて総合的に「幸せですか?」と聞かれたらどのように回答するだろうか?
幸せとは人によって定義は違い、誰かから押し付けられるものではないが、以下の設問を参考に考えみて欲しい。

topic image

   参照:書籍「幸福学×経営学」  著者 慶応義塾大学大学院教授 前野隆司氏
   参考:日本人1,500人を対象に行った平均は18.9点

前野隆司教授は幸せを2つに分類している。

【一瞬の幸せ】・・・金、物、社会的地位:他者との比較から得る
【長続きする幸せ】・・・心、安全、健康:他者とは関係なく得られる

また、「幸せ」を感じるには調査から4つの因子が影響しているとも分析している。
-------------------------------------------------------------------
第1因子「やってみよう」(自己実現と成長)
第2因子「ありがとう」(つながりと感謝)
第3因子「なんとかなる」(前向きと楽観)
第4因子「ありのままに」(独立と自分らしさ)
-------------------------------------------------------------------

職場では「働き方改革」「ワーク・ライフ・バランス」などの取り組みにより、いつも労働時間に追われている。一方でこれまで以上に増えた余暇時間の使い方も問われている。余暇時間が増えてもやりたいことが見つからないと、刹那的な生き方になっているかもしれない。経営側が「働き方改革」の名のもとに労働時間短縮、生産性向上により収益UPを目指すことで、現場の仕事はよりハードになっていく。

そのなかで、労働組合は組合員が【長続きする幸せ】を感じられるように、心を育む取り組みを行うことで、経営とのバランスがとれる。現状の「幸せ」に気づいていない組合員も多いのではないかと思う。これからは売上至上主義やトップダウンの型の経営から、従業員のエンゲージメントを高める経営のように、社会的・人間的要素を重視した経営が注目されている。このトレンドに着目して労働組合は「幸せ」に向けたサポートに取り組むことが、労使のWin⁻Winとなる。上記の4つの因子が高まれば、主体性やイノベーションを起こすことも繋がる。また「幸せ」は伝染する研究結果もあるようだ。
労働組合から経営を変える、支えるチャンスがここにあると思う。

<蛇足>
当社でも以前よりBEST主義として「物質的な報酬から心の報酬」「他人と比較せず過去の自分と比較」「現実+今自分ができること」など、あらゆる意味で主体的な取り組みを提唱してきた。前野隆司教授が説いている内容と当社の考えは重なる部分が多くあり、私は共鳴した。

池上 元規j.union株式会社 人材開発グループ

休みの日は家で料理をするのが趣味です。体重を気にせず、美味しく食事が出来るようにランニングを始めました!

« 前回の記事 次回の記事 »