2019.08.22
【組合活動】「職場のつながり」を取り戻す! 職場リーダーたちの奮闘

「勝ち残り」「生き残り」という言葉ばかりが叫ばれている昨今の企業活動。
組織としても個人としても、絶え間ない成長が求められています。
そんな今だからこそ、チームとしての強さや、職場の中にあるつながりを再確認する必要があるのではないでしょうか。
組合活動が果たすべき使命を改めて思い出させてくれる、とても印象的な取り組みをご紹介します。

求められる最大限の成果

ある大手製造業の労働組合のお話です。
国内中心だった生産・販売の体制を一気に改革し、海外企業の積極的なM&Aによるシェア拡大、研究開発や生産拠点の海外展開を積極的に進めていました。

一方国内の拠点では、賃金・処遇制度の改定や工場の再編、そして終わることのない現場へのコストカットの指令。
最小限の人数で、最大限の成果をあげることを求められる日々が続いていました。

失われていく「協力体制」

そんな中、東日本大震災が起き、主要工場に大きな被害が出ました。
誰も経験したことのない状況の中、全員で復旧に当たり、わずか1日で生産ラインを立て直し、力を合わせて難題を解決する実感を得たのもつかの間。
復旧後も会社から求められるのは、「個人の担当領域での最大限の成果」。
 
生産ラインを全員で立て直した感動や、協力体制を大切にする雰囲気は次第に失われていきました。 

2年間に及ぶ「職場のつながりづくり」プロジェクトの立ち上げ

現場の様子に危機感をいただいた組合執行部は、1つ1つの職場、あるいは職場や職種、拠点の壁を越えて、人と人との「つながり」を少しずつ積み上げてくプロジェクトを立ち上げました。

まず、各地の職場リーダーたちが思い思いの方法で「自分たちの職場を紹介する記事」を書き、それらを1冊にまとめて、季節ごとに発行することに。

全職場リーダーたちを対象に研修&ワークショップを実施し、「自分の職場を記事にするとしたら、どのように編集するか?」を題材としたディスカッションを行いました。
一人ひとりが職場のメンバーの顔を思い浮かべ、さまざまな紹介記事を構想し個性豊かな「下書き」をつくり、実践に向けて準備しました。

「職場紹介新聞」ではない

この取り組みは職場の中にすでにある「つながり」を、職場リーダーたちがそれぞれの目線で掘り起こすことで、チームとしての強さを実感させることがねらいです。

職場リーダーたちは、職場の一人ひとりにこの企画の趣旨説明、協力依頼をし、「読んでもらえる記事づくり」にするために頭をひねりました。
お互いの人柄や長所に注目し合い、それを全国の仲間へ魅力的に伝えるためのアイデアを出し合う必要があります。この一連のプロセスこそが、「職場のつながりづくり」そのものだったのです。

全国には自分の仕事と密接につながっている仲間がたくさんいる実感

その後、この組合様では2年間で8本の季刊誌が制作され、60以上の職場の紹介記事が全国の仲間の元へ発信されました。

忙しい毎日の中では、自分の仕事が「どこから」来て、「どこへ」つながっているのかを意識するのは難しいことです。でも、この取り組みを通じて見つかった「自分と誰かの間にある、たくさんのつながり」は、この会社が忘れかけていた「強さ」を思い出させてくれているようです。

現在、このプロジェクトは、職種と職種、工場と工場とをつなぐ幅広い交流活動へと発展しています。

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