2019.11.10
【ダイバーシティー】子連れ執行委員会

多くの組合さまでは定期大会が終わり、新たな期がスタートしている時期だと思います。
弊社でも期初の新任役員研修を多くご依頼いただく時期です。
役員の皆さまとお話する中で多くあがってくる悩みが「役員のなり手不足」。
組合役員の担い手不足は多くの組織のお悩みとしてあがりますが、とりわけ女性役員となるとさらにハードルが上がると伺います。
「中堅層だと育児で時短勤務とかの女性も多いから、なかなか組合活動までは難しい」という声はさまざまな組合さまから聞かれます。

かくいう私も(内輪な話で恐縮ですが)j.unionの労働組合の役員です。
2018年7月~2019年4月末まで出産・育児休業をいただき、復職してから感じるのはやっぱり出産する前のような時間の使い方はできないなあということです。
どうしても就業時間外にならざるを得ない組合活動に、今まで通りのやり方でコミットするのは難しいと感じることもしばしばあります。

先日、ある商社さまの執行委員会に参加させていただく機会をいただきました。
土曜日の開催だったのですが、事前打ち合わせで委員長から「もしかしたら子どもが来るかもしれないんですが良いですか?」との質問がありました。
「うちの執行委員会、休日の場合は子連れOKなんですよ」と。
当日お伺いしてみると、たしかにお子さん連れの役員の方がいらっしゃいました。
会議中、お子さんはお母さんの膝の上でお絵かきをしたり、飽きたら会議室の好きなところに行って遊んだり...たまには「ママ―!」と声をあげたりして執行委員会の場を和ませてくれていました。

委員長に聞いたところ、今期は特に小さなお子さんを持つ方が中央執行委員に多かったこともあり、思い切って休日は子連れ参加OKにしたのだそうです。
お子さんがいる分、思いがけない出来事に時間が取られることもあるそうですが、さまざまな立場にある方が役員を担うことができるようになり、これまでとは違った意見が出たり、活動の幅が広がったことはプラスになっているようです。

働き方改革が加速したり、育児や介護といったわかりやすい時間制約だけでなく、さまざまな価値観を持つ人々を組合活動に巻き込んでいくためには、従来のやり方だけでなく、所属する人たちの特性にあわせて柔軟に変化させていくことが必要です。
頭では理解していてもなかなか実行に移せていなかった私ですが、この組合さまのお話から、やはりまずはやってみることだと感じました。
子連れで執行委員会参加OKは一つの方法であって、それが必ずしも有効だとは限らないと思いますが、それでもまずはやってみること、また、そこから出た議論によって組織のあり方等が変化していくことが、多様な価値観を持つ組合員にとって魅力ある組織づくりにつながるのではないかと思います。

組合活動とその他のことを両立させていくことには困難もありますが、それでも役員を続けたいと思えるのは、やはり組合活動に意義を感じているからだと思います。
組合活動っておもしろいな、自分や組織の仲間のためになるな、と感じてもらえる取り組みを進めていけるよう、私自身も試行錯誤しながら変化していきたいと思います。

藤栄 麻理子j.union株式会社 東京支店

休日を中心に細々とヨガを続けています。硬かった体が少し柔らかくなったり、ハッピーな気分でいられることが増えました。

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