2019.11.24
【組織運営】行動経済学の「ナッジ」を組合活動に

先日、ある組合さんを訪問した際に、役員の方が行動経済学に学ばれているということで、「ナッジ」という言葉を教えていただきました。
私自身、初めて聞いた言葉だったのですが、非常に興味深いものだったので、皆さんにも共有いたします。

ナッジ(nudge)とは、直訳すると「ひじで軽く突く」という意味です。行動経済学や行動科学分野において、人々が強制によってではなく自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法を示す用語として用いられています。これは、その物や現象の良しあしに対する客観的な絶対評価よりも、物事をどう感じるかという主観的な比較評価により人間の選択が左右される心理傾向を利用したものです。
(出典:日立総合計画研究所ホームページ

上記の説明だけではいまいちよくわからないと思いますので、事例を述べます。

「トイレの便器にハエの絵を描くこと尿の飛び散りが減った」
アムステルダムのスキポール空港にて取り入れられた施策で、無意識にハエを的にして尿をすることで、尿の飛び散りが減り、清掃員の業務効率化につながったとのことです。

他にも、放置自転車に悩んでいた自治体が、「自転車捨て場」という張り紙をしたところ放置自転車がなくなった、とか、サッカーワールドカップの時の渋谷スクランブル交差点のDJポリスのように交通する人の自主性に訴えかけるスピーチなどが良い事例です。

労働組合の活動はなかなか伝わりにくく、参画・関与を促しても思うようにいかずに悩まれているケースが多くあるかと思います。
こんなときは「ナッジ」を取り入れてみるのもいいかもしれません。

例えば、オープンショップの組合であれば、
「組合に加盟してもよいと思ったら、申込書に記名してください」
というものから
「組合に加盟したくないと思った方は、お話を伺たいのでこの後面談させてください。それ以外の方は申込書に記名のうえ、お帰りください」
のようなものしょうか。これは少し行き過ぎな例で組合の在り方には反しているかもしれませんが、加盟率は高まる可能性もあります。

少し視点を変え、訴えかけなどを工夫することで、組合員の自主的な選択による参画が高まるかもしれません。

石垣 聡紀j.union株式会社 東京支店

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