2020.01.10
【関係づくり】チームワーク(組織力)の高い組織になるために重要なこととは?

今回は労働組合の"チームワーク"を高める取組みを行っている組合様の事例のご紹介です。

チームワーク(組織力)を高めることはなぜ困難なのか?
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仕事においてチームワークは大切だと思いますか? それはなぜですか?

唐突ですがみなさんはこの質問に対してどのように答えるでしょうか?

1人で考えるよりみんなで考えれば良いアイディアが出てくる!
1人でできないこともみんなで力を合わせればできるようになる!
1人ではイノベーションは起こせない!仲間がいるから創発が生まれる!

これ以外にもチームワークを高めることによってさまざまな効果があると、多くの方が実感しています。

仕事においてチームワークを高める必要性は多くの方が実感しているにもかかわらず、そこに難しさを感じている人も多いのではないでしょうか。

なぜなのでしょうか。

それは、仕事や職場は人の集まりであると同時に関係性の集まりだからです。
関係性の良し悪しがチームのパフォーマンスに大きな影響を与えています。

チームワークを高めることは、そう生易しいことではありません。
(ただお酒を飲み交わしても高められません)

なぜなら関係性を高めるためには個々の「感情」が大きく影響を与えており、人の感情をコントロールすることはとはとても難しいことだからです。

皆さんが抱える仕事の多くは1人で完結できるものは少なく、必ず誰かと協力し成果(アウトプット)を出していると思います。
個々が持つ知識や経験などの「情報」を持ち寄り、会議や研修という「協働」を経て、アイディアや実行策といった「成果」へと繋げているはずです。しかし、個々が持っている情報は関係性がない中で協働を行っても多くを引き出すことは困難です。

「この人は苦手だ」「良く知らないから情報を提供したくない」「情報を提供したら見返りがあるのか?」などの感情が働くと情報は共有されにくくなり、成果もそれに比例します。

だからこそ、まずは個々の感情がメンバーにとって好意的になるよう働きかけることが重要になるのです。

「集団」と「組織」の違い 
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ところで「集団」と「組織」の違いをみなさんはどのように捉えているでしょうか。

アメリカの経営学者であるチェスター・I・バーナード(1886年 ‐1961年)は組織と呼ぶためには、3つの要素が必要であると定義しています。

 1)共通の目的 
 2)協働意志(貢献意欲)
 3)コミュニケーション 

この3つの要素が揃わなければ組織とは言えないと定義しています。

その中でも最も重要なのが「共通の目的」です。
私たちは「共通の目的」をもった組織であり、単なる集団ではありません。

共通の目的を持ち、メンバーがその目的に対して「自分が貢献できることはなにか?」という当事者意識をもった共同意志を示し、
1人でできないことも協力すればできると、お互いにコミュニケーションを取り補い合うことで、チームワークのある組織になっていきます。

チームワーク(組織力)を高めるために必要なこと
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今回はチームワーク(組織力)をテーマにここまでお話をしました。

そしてチームワークを高めるためには「関係性」を高めることが大切であるとお伝えしましたが、この関係性は企業の中では今や「資本」と捉える考え方があるのです。

「資本」と聞いて思いつくものと言えば「ヒト」「モノ」「カネ」が一般的ではないでしょうか。
そこに情報化社会の波を受けて「知識・情報」の知的資本が含まれているといわれるようになりました。 

昨今ではこれに加え「関係性」を資本ととらえる「社会関係資本」という言葉が出てきました。
「関係性そのものが様々な価値を生む」という考え方です。

そしてこの社会関係資本の特徴はモノやカネといった目に見える資本とは違い無限に増やすことができるということです。

その社会関係資本を高めるためには3つのポイントがあります。

■1つ目は「信頼」です。
 ここでいう信頼とは、相手が自分にとって必ず肯定的な行動を取ってくれること信じることです。

■2つ目は「互酬性の規範」です。
 互酬性の規範とは、今すぐ何かが帰ってくるとは思わないが、いずれ助けた本人、もしくは他の誰かがお返しをしてくれると信じ行動することです。

■3つ目は「ネットワーク」です。
ネットワークは、協力が取れていることを目に見える形で表すことを指します。
 
そして、この3つのポイントを充足するために必要な行動は、「他社受容」「自己開示」「メンバーシップ(役割)」「目標への関与」を個々が取ることでその組織は安全な場となり、深い関係性を築くことができるのです。

某自動車メーカー労組 の事例 
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さて、ここからはとある自動車メーカーで研修会の講師をした者の体験談です。

こちらの労働組合では「活き活きとした職場づくり」をテーマに活動を進められていました。

そしてその実現に向け、現場のリーダーである職場委員の育成に力を入れてきました。
職場のリーダーは、自分が担当している職場の組合員に信頼されなくては職場づくりを進められません。

その為には知識とスキルの双方を身に着けてもらわなくてはならないと、2泊3日という時間を1年に1回教育の機会として研修会を実施してきました。

そこで今回テーマに挙がったのが「チームビルディング」です。

職場という組織をまとめるために必要な要素とはいったい何なのか?
そのために何から始めなくてはならないのかを頭で学ぶだけではなく、実際に体験を通じて学ぶことで"気付き"として本人の腹に落ちるであろうと実施を決めていただきました。

チームビルディングがどんな研修か知って、「体を動かす研修なんて面倒だ」と最初は感じていた参加者も多かったかと思いますが、実際にアクティビティを体感してもらう中で「意見の衝突」「承認」「成功・失敗」「喜びの共有」などを通じ、
一つのチームとなっていきました。

その後に「最初と今では何が変わったのか?」や「だれのどんな行動が成果に繋がったのか?」という問いに真剣に議論を深め、チーム力を高めるために必要な要素や行動の理解を深めていくのです。

参加者のとある女性から「最初は知らない人と手を繋いだり、話をしなくてはならないことに抵抗がありましたが、気が付けばそれはなくなっていました。関係性が深まるってこういうことなんですね!」と直接講師のもとへ声をかけに来てくれることも。

担当者の方からは「これが職場ですぐに実践されるほど簡単な事だとは思いませんが、職場委員同士の間に出来た関係性は活動を進める上で必ず糧になると思います」というお言葉までいただいたそうです。

▼チームワーク(組織力)を高めるためのチームビルディングセミナーに関する情報は下記より
チームワークビルディングセミナー
 

今回のお話にご興味をもたれた方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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