2020.03.22
【組織運営】何を見て問題を捉えるか

もうすぐ弊社は期末を迎えます。今期は、昨期以上に「職場の問題解決」「中期的な組合活動の道すじ構築」をお手伝いする機会が増えました。学習会やプロジェクト会議の場を通じ、さまざまな学びや気づきがあり、刺激的な一年であったと思います。

特に強く感じたのは、「何を見て問題を捉えるか」の大切さです。

組合活動には問題・不満・悩みがつきもの。組織で動いているとはいえ、各活動は一人ひとりの人間が聞き、考え、動くケースも多く、当人の価値観や状況、意識・スキルレベルなどが関係します。個人ワークでテーマを決め、「活動の問題点の付箋出し」を行うと、おびただしい数の付箋で埋め尽くされます。

フレームワークやワークシートで問題を整理し、優先順位をつけ、グループ討議を経て問題を特定。ワークの進行者として、決められた時間内でいかに多くの問題点を出し、活発な意見交換から問題を絞り込むよう促してきます。問題点が明確になれば、その後の原因分析・解決案検討の討議もしやすくなるでしょう。

ワークの進行者としてとは別に、"観察者"の視点から問題を捉える必要があります。
いくつか挙げると、例えば下記のような点をワーク中に考えます。

 ・問題点が特定の領域が偏るのはなぜか
 ・発言者が偏るのはなぜか
 ・発言の多い(少ない)参加者の属性に何か共通点があるのか
 ・発言は多いのに、記録(付箋出し)が少ないのはなぜか
 ・発言は少ないのに、記録(付箋出し)が多いのはなぜか
 ・発表者や講師の話を聞く様子に差があるのはなぜか

付箋で出した問題点は、自分の問題意識と向き合い、問題を選び、表現を考え、文字にして記録する、というプロセスです。そこには、「表現を考えるのが苦手」「文字にするのが苦手」「皆と共有するので表現をソフトに」などブレーキがかかっているかもしれません。
一方、参加者やグループの様子・姿勢・態度・傾向といったものにも、個人・職場・組合・労使関係など、様々なレベルで重要な問題が潜んでいることがあります。

学習会やワークから問題定義~活動改善につなげるためには、後日確認できる記録だけではなく、その場でLiveで見たこと・感じたことも重要な情報源です。文字からだけでは捉えにくい事象について、「なぜそうなのか」を思い巡らせることは、外部から活動支援する観察者(≒コンサルタント)にとって欠かせないと実感した一年でした。来期もなるべく多くの見聞と記録をもって組合活動を後押しできればと思います。

荏本 太郎j.union株式会社 西日本事業部

わかりやすい表現と伝え方を通じて、
相手の「やる気」を「情熱」に変えるべく奮闘中。

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