j.union株式会社

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2020.03.29
【働き方改革】Webでのコミュニケーションと組合活動

みなさん最近の組合活動はいかがでしょうか? 大手では春闘も終え、少し経つと来期の運動方針を立てていく時期。そんななかで、今回の新型コロナウイルス感染症の件で日常生活だけでなく企業活動に甚大な影響があり、現場の対応が混乱し、組合活動そのものが停滞しているという話を耳にします。一日も早い終息を心より願っています。

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今回の件で当社でも緊急措置として社員の在宅勤務を始めた。今まで会社全体での在宅勤務の経験がなく、組織としての対応が不慣れなこともあり戸惑いながら仕事をしている。個人のタスク管理、仕事の共有の難しさ、気軽な相談がしづらいなど、課題の発見と新たな気付きがあった。特にWeb上でのコミュニケーションの仕方に慣れることが急務だということ。Web上ではリアルの場とは違うコミュニケーションの取り方が求められる。リアルの場では瞬時に数人の表情や些細な態度を読み取り、全体の雰囲気を察し、場のコントロールをするなどをすることができる。一方でWeb上ではリアルな場と同じコミュニケーションを取っても、こちらの話が相手に届いているか、返事しているけど本当に理解しているか、画面越しで顔は見えるけど反応が鈍いなど、意思疎通が思ったように図れないことがある。インフラ上の問題も多少あるが、スムーズにいかない部分を感じる場面は否めない。Web上ではこれまでのように、お互いが察することを前提でのコミュニケーションは通用しない。双方がリアルの場よりも積極的に発言すること、意思表示をジェスチャーなどで示すことに気を付けないとコミュニケーションが成立しづらい。

Webの利用は会議に限らずセミナーや研修で活用するケースも増えている。例えば「反転授業」のように新たな学習内容を事前に動画で学び、その後に受講者が集まりディスカッションなどを行う手法。リアルの場では対面による意思疎通、創発、気づきの場とし、Webとリアルを使い分け学習の効率を上げる。さらにディスカッションそのものをWeb中継で行う手法もあり、今回の在宅勤務の期間を通じて私もそれを体感した。Webの場合は、参加者がWeb上で話がしやすくなるようなスキルや意思表示の仕方や各グループがワークを滞りなく進められる手法など新たなファシリテーションスキルが求められる。これまで当たり前に行っていたコミュニケーションの取り方、さらには仕事のやり方を見直す機会でもある。

これから5Gも本格導入され社会のインフラも変わり、ますますWebなどのデジタルによるコミュニケーションが増えていくだろう。今はさまざまなシーンでWebでの対応が増えているが、組合活動においてはリアルの場での対話が基本で、現場の生の意見を聴くことが重要である。リアルな場面でしか得られない情報、関係性の作り方、本音と対話から起きる対立からの合意形成なども組合活動の欠かせない役割はこれからも変わらないとは思う。

今回のWeb化の流れは大きく、組合活動においてある意味パンドラの箱をあけることになるのかもしれないが、変革を起こすチャンスでもある。組合活動でのWeb活用は(IT化)は進んでいない。あえて活用していない組織もあるが、状況に応じて使い分け、最適な活用法を見つけていくことで組合活動の質を高めることにつながる。組合活動でのWeb活用(IT化)を進めることで移動時間や作業時間の短縮により効率化が進む。そこで空いた時間を有効活用して組合役員が組合員との接点をどのように増やすかが本質で、この部分の取り組み方にスポットを当てていきたい。

池上 元規j.union株式会社 企画開発本部

休みの日は家で料理をするのが趣味です。体重を気にせず、美味しく食事が出来るようにランニングを始めました!

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