j.union株式会社

労働組合の活動を
総合的に支援します。

2021.06.06
ゲームチェンジャーになろう! ~皆が社会のルールを変えられる主人公!~

◆政治 その憂鬱な言葉


「政治」「選挙」「支援者カード」...これらの言葉を聞くとビクッとなる、あるいは気持ちが沈む方は多いと思います。

「政治という言葉に拒否感を示す組合員が多い」「組合としてどう政治活動に関わっていくべきか...」このような声を多く聞きます。
今回は労働組合が政治に関わることについて考えます。

◆そもそも政治とは?


そもそも政治とは何でしょうか? 広辞苑を開いてみると「権力、政策、支配、自治に関わる現象」と記載されています。また他の辞典では「主権者が、領土・人民を治めること」との定義です。いずれも「他者を統治すること」が主眼に置かれています。
一方で、政治「学」から見ると、少し異なった定義になります。政治学者のデイヴィッド・イーストンは政治を「社会に対する価値の権威的分配」と定義しました。

またある政治学の書籍では「人々が生きるうえでの一般的なルールを作り、保存し、改定する活動」と定義しました。「統治」の部分を残しながらも、人々が共生できる仕組みをつくることに主眼が置かれています。

◆ルールづくりに携わるということ


私たちは、さまざまなルールに囲まれて生きています。社会で言えば法律、条例、規則などなど...。
会社に行けば就業規則がありますし、お子さんは校則がうっとうしいと思っているのではないでしょうか。野球、サッカー、ラグビーなどスポーツと同じように、私たちは(少しカッチリとした)ルールのあるゲーム=社会に参加しています。政治は、法律などに代表されるルールを(できれば多くの方が納得できる形で)変えていく営みになります。

皆さんにとって、社会を取り巻くルールは生きやすいものでしょうか。スポーツではルールによってチームや個人の結果(勝敗)が大きく変わることがあります。

バレーボールでは、1998年にリベロ(守備専門の選手)制度が導入されました。その結果、背の低い選手や攻撃に秀でている選手が活躍する場面が増えました。プロ野球では今期は延長戦がなくなり、9回までとなりました。良い投手をどんどん投入することができ、投手主体のチームが上位に躍り出るのでは? と言われています。
社会も同じように、構成されているルールによって、個々人の生きやすさが異なってきます。

もし今の社会が生きづらいなら、政治に関わる意味は十分にあります。

◆労働組合にできることは?


では扱いにくい「政治」に対して組合はどのように携わっていけばいいでしょうか?

①生きづらさの原因を探り解決していく
まずは働く方々の「生きづらさ」を一緒に考えていくことです。生きづらさの原因は人間関係でしょうか? 評価や賃金でしょうか? もっと他にあるのでしょうか? それらを解決できるのは個人でしょうか? 会社でしょうか? それとも会社を超えたフィールドでしょうか? 会社や
組合単体で対応できない課題こそが政治で扱うテーマになります。

②生きやすい社会を想像する
次に「どんな社会なら生きやすい社会か」を働く方々と一緒に考えていくことです。
私たちの価値観は多様で、意外にもその価値観に自身が気付いていません。マスクをするのを強制される方が良いか、していない人がいても許す社会が良いか? 
自身の老後にお金をかけてくれる社会が良いか、自分(あるいは他人の)子どもにお金をかけてくれる社会が良いか...。人の価値観に踏み込むのは勇気がいりますが、対話を重視している組合だからこそ、設定できる場だと思います。

③ゲームチェンジャーの意識を持つ
最後に働く方々に対し「生きやすい社会に変えるためにゲームチェンジャーになろう!」というメッセージを発することです。
皆さん自身がルールを変えられる主人公であり、そのツールとして選挙があり、忙しい皆さんの代わりに働く議員さんがいます。
自信と勇気を持って働く方々に伝えていくことが必要になります。

◆労働組合こそ最良の組織


上記の①~③を実践できる組織は非常に少ないです。会社だと説教くさくなり、学校だとまだ社会の生きづらさを知らず、家族だと(おそらく)けんかや険悪な雰囲気になります。
社会を生き抜いて、そこそこお互いを知っている者同士が集まる労働組合こそ、①~③を実践できる唯一の組織です。ゲームのルールが変えられる。面白い取り組みだと思いませんか?

山崎 啓祐j.union株式会社 活動促進本部 大阪支店

人と組織の自律を目指して日々取り組んでいます!

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