j.union株式会社

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2021.07.04
努力は必ず報われる、という言葉の罠

突然ですが皆さま、「努力」と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?

「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」
と元プロ野球選手・監督の言葉を連想されるでしょうか。
「天才とは努力する凡才のことである」という天才物理学者の言葉を思い出す方もいるかもしれません。

かくいう私は、「努力」という言葉はマイナスイメージが強く、包み隠さず申し上げると、嫌いな言葉です。

「突然何を言い出すんだこいつ」は、と感じた皆さま、記事を閉じていただいて大丈夫です(笑)
おもしろ半分で読んでみようかな、と感じた皆さま、よろしければご覧ください。

◆言葉の持つ曖昧さ


努力に限らずですが、言葉は人によって持つイメージ・意味合いが異なることが、往々にしてあるかと思います。また、自分にとっては使い慣れた言葉でも、伝える相手によってそれが伝わらない、ということもあるかと思います。

特に組合員とのコミュニケーションにおいて、組合役員の皆さまは、組合活動が伝わらない・理解してもらえない、という場面に遭遇されることもしばしばあるのではないでしょうか。

◆言葉は相手によって変える


組合役員の皆さまにとっては、はたまた、働く者として、当たり前のことかもしれませんが、こうした言葉が伝わらない場面に遭遇するたびに、相手に応じて言葉の伝え方を変える必要がある、と感じさせられます。

先の「努力」一つをとっても、努力にマイナスなイメージを持つ人には、努力は報われるから大丈夫!という言葉はかえってモチベーションを削ぐかもしれません。
一方で、「努力」という言葉で、元気が出る・やる気になる、という方もいるはずです。

最近私は社内教育を行う場面が何度かあり、同僚・上司の中では当たり前の言葉を、どのように、2~4年目が中心のメンバーに、分かりやすく伝えるか、と頭を悩ませました。

特に、教育の位置づけ・会社方針の中でこの教育がどういう意味を持つか、を説明する上で、言葉を慎重に選ぶようにしました。

なぜなら、会社の言葉をそのまま伝えても、言葉そのものはわかっても、その意味するところまでは上手く伝わらない......もっと言うと、
自分ごととして捉えられない、と感じたからです。

そこで、「この教育は会社の方針で●●だからやっている」という説明ではなく、皆さんにとってどういう意味があるか、と言葉を選んで使うようにしました。
結果、参加してくれたメンバーにはうまく伝わったように感じています(主観)。

◆相手の立場を考えることの大切さ


相手によって伝え方を考えるためには、当たり前のことながら、その相手をよく知る・考える必要があります。

パーソナルなことまではわからずとも、年次・年齢や、日々の仕事の進め方など、分かる範囲の情報でも構いません。
例えば、入社1年目への説明と5年目への説明は、当然異なりますよね。

しかし、ついつい時間が経ち、年次・役職が変わってくると、それを忘れてしまうことがあるように感じます。

人に何かを伝える・説明する際は、常に相手の立場を考える、これを忘れないようにしたい、と実感をしたここ最近の学びでした。

◆話は戻り


さて、私が嫌いな「努力」という言葉ですが、近しい言葉で、
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という某スポーツ漫画で有名な言葉があります。

実はこの言葉は私にはしっくりきます。
なぜなら、私にとってはこの言葉はある意味で、事実を述べている、と感じるからです。
そう、確かにあきらめたら終わりなのです。何も前に進まないのです。

言葉だけを切り取ると、冒頭に述べた言葉と一緒のことを言っているのでは? と感じますよね。しかし実際は、人によって受け取り方が異なります。

これからの時期、定期大会を迎え、方針説明を行う組織も多いかと思います。

組合員には、この方針の言葉を、どう伝えると伝わるのか?
こちらの文章をご覧いただいている皆さまにとっては釈迦に説法かもしれないのですが、
相手のことを考えて、伝え方を工夫してみるのはいかがでしょうか。



※なお、言葉の裏には必ずその発言の背景があるはずで、冒頭に述べたものは、
言葉だけが切り取られたときに、どう感じるか、ということです。
言葉が発言される場面によっても受け取り方は異なるかと思います。
決してこれらの言葉を「間違っている・おかしい」と言いたいわけではありませんので、
悪しからずご了承ください。

橋本 啓佑j.union株式会社 活動促進本部

名古屋に赴任して早一年。早く職場の仲間と名古屋の美味しい店で楽しく飲みたい、と思う今日この頃です。

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