j.union株式会社

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2021.11.14
手を差し伸べられるか

「困った」に素早く駆けつけてもらった思い出

体育祭でフォークダンスを踊ったことはあるでしょうか。男女ペアで踊るあれです。
今回はフォークダンスにまつわる印象深い出来事をお話します。

私の高校では、フォークダンス入場時、男女ペアで2列になってグラウンドに円形に進行します。全員の入場が終わり、曲が切り替わったらダンスがスタートするのですが、男子の列が急に前に1つずれてしまい、私のペア予定の人がいなくなってしまったことがあります。とても戸惑っていたのですが、そのとき、国語のA先生がいち早く異常を察知して、客席テントの方から颯爽と駆けつけ、私とペアになってくれたのです!

A先生は普段は厳しくて少しドライな印象のある先生だったこともあり、かなり驚きました。
その後のことはよく覚えていませんが、印象的だったのはA先生の手がずっと震えていたことでした。
こんなに緊張しているのに、素早い判断で駆けつけてくれたのかと思うと、感謝と同時に、その心意気をカッコよく感じたのをよく覚えています。

SOSの声が届かなかった

つい数日前、日経新聞の記事でこのような見出しを見つけました。

「働く女性の自殺が増加」
リンク:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0123G0R01C21A1000000/

=== 以下、一部抜粋 ==========
職についている女性の20年の自殺者数は1698人で、19年までの5年間の平均と比べて3割近く増加した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、飲食・サービス業など女性が多い非正規労働者の雇用環境が悪化したことが影響したとみられる。

20年の自殺者数は全国で2万1081人と、前年比で912人(4.5%)増加した。

動機別ではうつ病など精神疾患を含む健康問題が多かった。
経済や生活の問題など他の要因が精神疾患に発展するケースも多く、厚生労働省は要因を複合的に見るよう指摘している。

20年は児童・生徒の自殺者数が499人で過去最多となった。
※男性の自殺者数は女性の約2倍
※新型コロナウイルスによる死亡者数は11月5日時点で累計約1万8300名

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数字自体は昨年のものですが、とても胸の痛くなる記事です。
この人数のうち、労働組合に属していた方の割合は恐らく少ないのでは、と推測しますが(勤め先の組合存在有無によって、捉え方は異なりますが...)組合役員の皆さんとお話していると、組合員さんにもメンタル不調の方が増えてきている印象を持ちます。

SOSに気付けるか

組合組織・会社組織では、フォークダンスの相手が一時的にいなくなる、なんてよりも何倍も深刻で困った問題を抱えている組合員さんも多い一方、困り具合は外から一目でわかりません。

しかも、問題を抱えていても
「こんなことで相談したら、評価に響くのではないか」
「まともに取り合ってもらえないのでは」
「誰に相談をすれば良いかわからない」
「相談機関へ連絡して、面倒なことになったらどうしよう」
などと、働く大人には声をあげるのには、心理的ハードルがいくつもあります。

このような時こそ労働組合の、労働者に寄り添える性質と活動の柔軟性が活きてくるのではないかと思います。

多角的な意見の収集や、対話の機会を設ける、現場の組合役員さんとの協力、「こんな時は労働組合へ相談」という情報発信とイメージ付けなど、労働組合でできる"気付ける"仕組みづくりはたくさんあると感じます。

貴方や、貴組合の役員さんの心意気が、それを必要としている組合員さんに届きますように。

j.unionも微力ながらご支援をしていますので、ご相談したい場合はいつでもご連絡ください。

坂口 美幸j.union株式会社 活動促進本部

コロナ禍での運動不足を解消するべく散歩に励んでます

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