j.union株式会社

労働組合の活動を
総合的に支援します。

2021.12.19
新たな労組アセスメント指標の確立に向けて

現在、j.union Lab(※)では14労組が参加する共同調査(Link survey)を実施し、その後、調査結果を持ち寄って対話する共同研究(Link salon)の場を通じて、組合活動の再活性を支援しています。本稿で、その経過報告をすることを通じ、皆様の組合活動のヒントになれば幸いです。

(※)j.union Lab
j.union Labは、Link survey(共同調査)を通じて、ともに変わりゆく「今」の組合員や労組の方向性を科学的に把握し、皆さまの現場知を集合知にするコミュニティーLink salon(共同研究)で労働界に貢献します。

Link surveyは、40問程度の設問から構成されています。組合員の価値観が多様化する今、労働組合の現在地を測定するアセスメント指標が必要であると考え、「安心と挑戦」の2軸に基づいて設問を設計しました。
(2021年4月~6月に掛けて「現場知ワークショップ」に参加された労組役員の皆様と設問構築に臨みました。筑波大学「働く人への心理支援開発研究センター」からの学術指導も受け調査設問の設計にあたっています。)

◆安心(ホーム)と挑戦(バザール)

この「安心と挑戦」は、組合員が安心して働く・暮すための組合活動領域と、組合員が自らの充実した仕事・生活を送るための挑戦、この2つの意味から構成されています。組合員の人生ステージで安心と挑戦のバランスを崩さず、2つのバランスを取ることを重視しています。

また、組合活動においても「組合員に安心を提供する活動」と「組合員の挑戦を促す活動」のバランスが重要であると考えます。従来型の制度構築重視の組合活動は「安心」寄りで、「安心」偏重になると組合員が依存体質となり組合役員が組合員をお客様扱いする傾向になります。組合員自らが、自身の幸せの実現のために組合活動に参加する状態を目指すことが重要であると考えています。


◆共同でアンケート調査を実施するメリット


共通の設問を、共通の時期に使いアンケート調査を実施することで、さまざまな価値が生まれています。

・アンケート結果を労組間で比較することで自組織の強みや課題が浮かび上がる。
・なぜ結果が高いか? 低いか? 労組間での対話を通じて原因が解明できる。
・アンケート結果の背後にある組織プロフィールを知ることで自組織の改善点を発見できる。
・同じアンケート調査を実施していることから仲間意識が生まれる。(共同活動への発展)
・共通の課題認識をもった労組が集うことで新たな組合活動を創造する機会になる。
・ある一定数のサンプルが集まることでデータの信頼性が高まり労使共通の指標になる。
・組織横断的に「横のつながり」が強化され労組の強みが増す。

さまざまな視点から価値を生み出す機会になっています。


◆参加組合の動機

参加労組の動機にはいくつかの傾向があります。

・人材育成(役員の活動モチベーション)
 役員・委員の研修の場で、Link surveyの結果をフィードバックし、組合活動の指標として当事者意識をもって組合活動の目標設定にあたる。

・職場自治(職場委員の活動促進)
 職場単位のLink surveyの集計結果を、職場委員にフィードバックし、職場課題を組合員と共有することで、組合員自らが職場を良くする行動を促進していきたい。

・共同研究と活動の開発
 アンケート調査の結果と、背景にある組合活動事例や組織プロフィールを他労組とき共有し、組合活動の計画策定と最適な活動の開発に活かしたい。

・調査活動の再構築
 他労組とLink surveyの結果を比較することで自分たちの組織の現在地と、向かうべき方向性に確信をもてる。

・ビジョンの策定と達成指標
 数年に一回策定する労組ビジョンの策定と、そのビジョン達成を測定する指標として活用したい。また、他労組とのデータ比較を通じてビジョンの軌道修正を図る。


◆参加労組役員と共有しているビジョン

・組合員の多様化する価値観に対応できる活動を新たに構想し一歩踏み出している!
・知恵が形式知化され、「こんな組合だったら参加したい」というモデルが生まれている!
・モデル化された組合活動を社会に発信し、コミュニティの輪が広がっている!
・メディアに取材を受け、世の中に発信されている!
・参加労組メンバーのやりがいと、労組にとっての役立ち・利便性が両輪で回っている!
・多様な人が組合役員として活躍し組織の一体感が生まれている!
・労組の「組織率」「組合満足度」「労使関係の創造性」など指標が高まっている!

3年間を目途に、この取組みを進めていくことで、労働界における新たな「労組アセスメント指標」が確立され、企業団体や社会から着目される存在になっている。この時の主役は、その時点で参加されている組合役員の皆様です。

本取組みに関心をお持ちの方は、以下でご参加検討してくださいませ。皆様の労働界に貢献したい思いをカタチにする「コミュニティ型のプラットフォーム」です。

j.union Labの詳細はこちら

淺野 淳j.union株式会社 専務取締役

労働組合の集団的フォロワーシップ発揮を応援し続けて20年!!

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