j.union株式会社

労働組合の活動を
総合的に支援します。

2022.06.12
活動を"紡いでいく"ために

◆教育活動で重視されてきた「つながり」づくり

研修会、講演会、オンライン学習プラットフォーム、テキスト、ワークブックなど、人材育成や教育に関わるサービス・コンテンツは多岐に渡っています。
私がj.unionに入社した20年近く前、教育といえばほぼ「集合型研修会」開催のみでした。

当時を思い出すと、「学ぶと同時に参加者同士がつながりたい」「(懇親会など)学習以外の時間も含め思い出に残る時間にしたい」「熱く語り合ってほしい」といったご要望が多く、人的交流が重視されていました。
今も昔も、組合はつながるための場づくりを大切にし続けています。

◆洗練され多様化する学び方

令和かつWithコロナの現在、1回の研修会に対する目的・狙いが事前に良く精査され、無駄がなく明確になっているように思います。
研修目的に向け最短距離かつ最大の学習効果を求められ、組織課題や参加者レベルに応じた完全オーダーメイド型カリキュラムを作成するケースも増えています。

また、当日のみで完結ではなく、「事前課題の記入」や「事後の実践」から、参加者に確実にインプット&アウトプットを促したり、後日再度集まって振り返り(リフレクション)を行ったりするなど、確実に人材育成の手法や参加者の学習効果はステップアップしていると感じています。

◆活動の継承が組織課題

一方で、人材育成に関わる組織課題として明確なのが「会得した活動手法・ノウハウの継承」です。
改選による入れ替わりで、前期まで走っていた活動が止まる、精度・密度が低下する、年度や拠点によって活動レベルがバラつく...といった事象も見られます。

学んだことを組織で共有せずに組合役員を降りてしまうのは、非常にもったいないことです。
対応方法として、まずは「①成功・失敗にかかわらず組合活動の行動記録をする」こと。

次に、「②行動記録を現役の役員同士で共有し、残していくべき手法・ノウハウを抽出する」こと。

さらに、「③それらを活動ガイドライン、またはワークシート等にドキュメント化して残しておく」ことです。

これらを組織として、役員任務として徹底することで、学習する組織へと変革しやすくなるでしょう。残したドキュメントを整理し、イラスト等を使い、見やすく体裁を整えて、新任組合役員用「活動の手引き(マニュアル)」にまとめる組合様もあります。

現役の組合リーダーの育成だけでなく、次世代・未来に役割を担うであろう"まだ見ぬリーダーたち"に向けた取り組みは、これからの重要性が高まるでしょう。人づくりとしながら活動を紡ぎつづけていく=サステナブルな活動を目指すうえで、みなさんの組織でもご一考されてはいかがでしょうか。

荏本 太郎j.union株式会社 西日本事業部

わかりやすい表現と伝え方を通じて、
相手の「やる気」を「情熱」に変えるべく奮闘中。

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