j.union株式会社

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2022.11.06
中期活動計画は、意志と思いの道しるべ

■執行部が4日間語り合い

メーカー系の労働組合様にて、5年間の中期活動計画策定をお手伝いしました。
当労組は、1年前に新たに「組合ビジョン」「バリュー」を策定したものの、単年度の活動方針しか定めていない状態です。

「このままだと、ビジョンの言葉と活動が紐づかないのでは?」

向こう5年間の活動を執行部同士で出し合い、次世代・次々世代の組合リーダーたちにとって指針となる計画書を作成しようということになりました。
計4日間にわたり活動アイデア出し、文言に頭をひねり、細かなニュアンスにも意見交換をしました。


■抽象か具体か、人か活動か

活動策定をする中で時間がかかった点は、

①数年後に必要な取り組み? or 現状課題を解決する取り組み?
中期計画のため、目の前の課題に捉われ過ぎず、数年後を見すえる視点は大切ですが、1年目は何から着手するのか、どのレベルまで取り組むのかなど、はじめの一歩・取っ掛かりをスモールステップで設定する必要を感じました。

②それは、目的? or 手段?
ビジョン・バリューを最上位の目的として、そこから分岐・派生していく取り組み項目をどのようにプロットしていくか大いに悩みました。
各活動の柱を話し合いながら文言・表現を精査していくには、数年間かけて注力したい(注力できる)活動の粒度を、参加者間で揃えることがポイント。

※例えば、下記【】内を目的(目指す状態)に位置付けるか、手段・施策とするか。

【労使関係の構築】に向けた
 →【労使対話機会の充実】に必要な
  → 【労使協議会での主体的な発言】のための
   → 【労使協議会に向けた現場課題の整理】には
    → 【組合役員の課題設定能力の開発】が必須

③この活動、複数の目的に分類できるけどどうする?
活動計画は、活動の整理・分類することでもあります。
組合活動に共通するキーワード(人づくり・コミュニケーション・環境変化へ適応...etc)は、ほぼ全ての活動に紐づくものの、各活動のゴールをどこに置くかは絞り込まなくてはなりません。

そこに介在するのは現リーダー(執行部)たちの意志と思いです。
現場を熟知した一人ひとりが「私たちはこの状態を目指すべき」と決めていくことで、ただの情報整理ではなく、意志と思いが乗った"みんなで作った私たちの活動計画書"になります。


ここ数年で、組合ビジョンや中期方針を、時間をかけてワーキンググループ形式で策定する労組様が増えています。
その中には、決めることがゴールとなってしまい、ビジョンと活動が全く連動していないケースも見られます。
激しい社会環境の変化の中で、数年単位の計画すらも簡単なことではないですが、改選などで入れ替わりのある組合役員だからこそ、「そのときに考えた道しるべ」を残してはいかがでしょうか。

荏本 太郎j.union株式会社 大阪オフィス

わかりやすい表現と伝え方を通じて、
相手の「やる気」を「情熱」に変えるべく奮闘中。

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