活動の問い直しから、活動の創造期へ向き合うべくして起きている課題組合員のキャリア自律支援」と、前回の「③組合員一人一人にあった活動の再構「活動を止めない」をキーワードに試行錯誤してきたコロナ禍での組合活動だが、その中でもいかに組合員に寄り添った活動を展開していくかという視点で本誌の特集を組んでいった。手がかりとなったのは、2020年に西尾が提唱した「①分権的組合活動へのシフト」「②j.unionフォーラム2020で組合役員の皆さんからお声をいただいた築」の3つのキーワードだった。さて、今回のj.unionフォーラム2021では、弊社の創業者である西尾から分権的組合活動へのシフトに対するさらなる補足や深堀りがなされた。分権的組合活動はどこまでの範囲で行われるべきなのか? となり、キャリア自律支援はどこまで求められるものなのか? たな課題となる。4ページ以降に詳細があるので、ぜひご確認いただきたい。ということが議論の争点ということが新予測できない不確実な時代、私たちは今までの当たり前をいったん解体し、組み直す必要に迫られています。多くの労働組合の方針やビジョンには、「組合員一人一人」「人生」「自分らしさ」「幸せ」といったキーワードが盛り込まれ、「個」に寄り添った組合活動へのシフトが始まっています。キャリアについての考え方においても、私たちは主体的に自分の能力を磨き、自分らしさを育て、発揮できる環境を自ら選択していくことが求められています。今回のj.unionフォーラムは2021年12月6、7日に二日間をかけて、「組合活動の創造(クリエーション)と想像(イマジネーション)」というコンセプトで開催しました。「労働組合のアップデート」を掲げた前回から、より一層具体的な組合活動の手法や手段を創る(クリエーション)と、これから私たちが行う組合活動を想像(イマジネーション)するという2つの視点で、全国の組合役員の皆さま(約520名)と時間を共にさせていただきました。本稿では、j.unionフォーラム2021での示唆や意見をご紹介します。今後の労働組合の可能性を読者の皆さんと考えていきたいと思います。2j.nin journa活動の問い直しから、活動の創造期へ
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