journal_vol.303
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変わらない組合の本質は、働くことの本質でもある労働組合にはまだまだ「希望」がある①分権的組合活動のバランス範囲の大模索=集団性の軸←←組織→→個別性の軸を問い直し試行すること②組合員を取り残さない活動になっているか?=組合役員・組織の実力を上げ③理念・ビジョンに向かって、その実現方法を柔軟に変えているか?④労働組合の可能性を広げていけるか?=労働組合同士で学び合うこと労働組合が向き合おうとしているキャリア支援とは、企業が取り扱うようなスキル向上・生産性向上だけが目的ではなく、生活から働き方・生き方までを含んだ支援を意味する。今後労働組合による組合員のキャリア支援は、組合員一人一人の個人軸と、従来から培ってきた組織軸のどこまでの範囲を支援するべきなのか? ていくだろう。その可能性の模索が今後求められ労働組合の最大の強みは「つながり」である。これは、誰もが共感することだ。しかしその「つながり」が少しずつ薄まっているという認識をみんなが持ち始めている。労働組合が大切にしてきた「連帯」や「集団」が上述のように個別へとシフトしているという見方もできるが、守るべき集団としての価値観に立脚した活動があるはずである。その本質を考えるにおいて参考になるのが、今回のj.unionフォーラム2021で特別講演として行われた元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏とプロサッカーコーチの石原孝尚氏の対談であった。世の中はオンライン会議全盛であり、会わなくても仕事を進めることができる。しかし私たちは仕事をこなすためだけに、この会社に所属しているのだろうか? は、若手社員〜ベテラン社員、ミドル・シニア世代のさまざまな悩み・苦しみ・楽しさ・感謝まで多様な感情や熱が存在している。その熱量を、共通の目的のために活かすことが大切だ。石原氏、廣瀬氏は「何のために勝つのか?」という問いを常にチーム内で持っていたという。労働組合でいえば、「何のための組合活動をするのか?」という問いを持つことの大切さに気付かされる対談だった。上述のように、労働組合が向き合う範囲は広いと言わざるを得ないが西尾の令和版労働組合の意義と機能についての言及や廣瀬氏・石原氏の対談、現役組合役員の考えから明らかになるように、労働組合は「人」を中心に置く組織であることは譲れない根幹であると言える。どんなに経済が低迷しようが、職場が分断されようが、企業活動の目的は利益の追求止まりではなく、その先にある人や社会のための企業活動に他ならない。この考えを真ん中に置き、これからの活動の方向性を模索していきたい。今回のj.unionフォーラム2021で見えたことは次である。組織に多くの方から示唆をいただいたj.unionフォーラム2021。弊社では提示させていただいた4つの視点に基づき、今後も組合活動の支援を進めていきたい。ご参加いただき、また支えていただいている多くの労働組合役員の皆さまへ改めて御礼申し上げたい。以降の章では、j.unionフォーラム2021で提言された内容をご紹介する。る3j.nin journa

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