事例紹介

2019.11.08
組合活動への参画意識を高めたい ~分会役員巻き込み型「Mee+Program(ミープラスプログラム)」の活動事例~

AIGジャパン労働組合は、共同参画の取り組みの一環として、分会で実施する各種セミナー等の企画・運営を支援する「Mee+Program(ミープラスプログラム)」というプロジェクトを発足しました。2019年度は全国の分会でセミナーが開催され、約600人の組合員が参加されています。今回は、j.unionも運営のご支援をさせていただきました。その取り組みの事例をご紹介します。

[ ① 導入前の課題 ]
さまざまな組合員が組合活動に参画してほしい

AIG ジャパン労働組合は、旧エイアイユー労働組合と旧富士火災海上保険労働組合という2つの労働組合が会社の統合にあわせて2018年に合同設立した新しい労働組合です。組織力の強化や組合員が組合活動に参画しやすい環境づくりを活動方針として掲げています。旧労組においても組合活動への参画を促す取り組みは行っていましたが、両労組に共通する課題として、一般の組合員の中にある「組合活動は(役員など)特定の人が携わるもの」という意識の根強さからくる、参画の裾野を広げる難しさがあると感じていました。社会的にも男女共同参画の機運が高まるなかで、旧労組において女性の意見を組合活動に反映させるための取組みを行ってきました。
また、昨今ダイバーシティ&インクルージョンの認知が高まるにつれ、組合活動にもより多様性が求められるなかで、女性だけでなく、さまざまな立場や属性の方々もどんどん巻き込んでいく取組みにステップアップする必要性を感じるようになりました。

[ ② 導入の目的 ]
組合活動への参画のきっかけをつくりたい

労組合同を契機として、共同参画の取組みを組織づくりの柱のひとつに据えました。組合活動への参画の第一歩は、やはり組合員の身近にある組織である分会活動への参画なので、本部としては、分会が積極的に共同参画の取組みを実施できるよう、その支援方法を検討しました。しかし、「共同参画」と一言にいっても、一般の組合員にはなかなかイメージしづらい部分もありますし、いきなり「目線の高い」活動を打ち出しても、組合員にとってはハードルの高いものになる可能性があります。
そこで最初の1年は、これまで組合活動に関心が薄かった組合員でも気軽に参加してもらえそうな、セミナーやレクリエーションのイベント企画によって、組合活動に参画してもらうきっかけづくりからはじめることにしました。全国の分会から選出した共同参画推進の担当者を旗振り役として、企画づくりの予算とノウハウをセットにした支援「Mee+Program」の運用を開始しました。
※「Mee+Program」という名称は、組合員一人ひとり(=Me)のプラスになること、プログラムを通じて新しい知識や人と出会う(=Meet)ことといった、取組みイメージを形にしたものです。

[ ③ j.unionに決めたポイント ]
イベント開催までのトータル支援

「Mee+Program」を実施するにあたり、「分会の担当者はどのような支援を必要としているか」ヒアリングしたところ、「企画のテーマや材料を提供してもらえるとありがたい」という意見があがりました。ちょうどそのころにj.unionさんから、各種セミナーの講師派遣を中心として、年間スケジュールの組み方や、イベント企画から当日運営までの総合的な支援が可能だという内容の提案をいただきました。本部としてもさまざまな活動を並行して進めていく必要があるなかで、分会の支援を強化するためのリソースを確保したいと思い、依頼を決めました。
そして、j.unionの担当の松村さんには分会の担当者と一緒に、イベントの企画や運営までをサポートしていただきました。分会の担当者が企画内容に悩んだときは、セミナーリスト提供してもらい、丁寧に企画のサポートをしていただきました。分会の担当者は、業務と組合活動を両立していることから、業務優先にならざるを得ず、組合活動を実施に対して腰が重くなるときもあります。そんなときも、きちんと背中を押していただけるようお願いしました。分会役員に、本部からの「やらされ仕事」だとは思われたくなかったので、そこを第三者の目線も交えてアドバイスをもらえることで、活動の負担感を和らげる効果もあったのかなと感じています。取り組みを一過性のものにせず、継続性を持たせていくためには、実務面・精神面で「担当者の負担感を減らす」というのが一つ必要なポイントだと思います。
本部としても、j.unionさんと密に連携し、分会担当者がイベントを企画・開催しやすいようにサポートしていきました。

[ ④ 導入の効果 ]
全分会で企画が実現し、多くの組合員が参加しました

結果的に、例年よりも多くトータルで約600人もの組合員が参加してくれました。この「Mee+Program」の企画をきっかけにして、ある分会では独自でセミナーを追加開催してくれたところもあり、分会の担当者が主体的に活動を構築していく体制になってきた点も成果だと感じています。
年度の終わりには、分会の担当者が集まり振り返り研修を行いました。そこではこの1年で企画運営して見えてきた反省点や次に活かせる工夫を共有し合い、たくさんのアイデアが生まれてきました。初年度は参画のきっかけづくりを目的としましたが、次は組合員の声を集めて、それを活動に反映させていくフェーズに入りたいと考えています。今後も「Mee+Program」を活用しながら、参画意識の高い、活発な組合組織をつくっていくため、支援を継続していきたいと思います。

topic image

サービスに関するお問い合わせ

お問い合わせフォーム

担当者より一言

このたび、分会主体となりセミナーを実施できるよう、運営室という立場でサポートさせていただきました。分会ご担当者さまとやり取りするうえで、ご連絡をする時間帯や通達方法など分会ご担当者さまの都合を事前に塩塚さまからいただけたおかげで、非専従で本業との両立でお忙しい皆さまの負担を少しでも軽減できるよう意識しながら進めることができました。 また、月に一度本部様に訪問時、分会ご担当者からお話をいただいた職場での課題や、ご意見等をお伝えすることでうまく本部様からフォローをしていただくことができました。 そういった塩塚さまと弊社の連携により、全10分会でセミナーを無事実施することができました。分会のご担当者さまが気持ちよく進められるよう、塩塚様のさりげない心遣いが本当に素晴らしいと実感しました。 私自身も、働くすべての人がイキイキと働ける社会をつくっていくためには、組合員一人ひとりのモチベーションを高め、前向きな行動を支援する教育が重要だと考えます。分会を起点とした組合活動の大きなうねりをつくり出し、分会役員は組合活動をもっと楽しんでもらい、組合員は組合をもっと好きになってほしいという想いを持ち、全力でサポートさせていただきます! 支援2年目の今回は組合員の声に耳を傾け、取り組みに反映していくという視点を追加し、私たちj.unionのサポートが、「Mee+Program」を盛り上げていただく一助になれば幸いです。(松村、三橋)

« 前回の記事